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※グロ・カニバリズム(食人行為)注意



やせ細り、物を食べる様子がない主人公を気にする伊作。
主人公がものを食べるところを誰も見たことがない。食べるように言っても、食欲がないの一点張り。
話していても目が合わない。どこかあらぬ方を見ている。
いくら誰も食事するところを見たことがないとは言え、何か食べなければ餓死している訳だから、どこかで隠れて食べているだろう、と思って追跡。そして、茂みで木の実とかをぽりぽりしてる姿を発見。
「おにぎりあるんだけど、食べない?」
「………いりません。」
「ねえ、せめておにぎりを見てから言ってくれない?ほら、おいしそうだよ」
「…お断りします」
「なんで?食欲ないって、言ってるけど、おなかは減るでしょう?食べたいものとか、ないの?木の実が食べたいのなら、それでもいいんだ。そんなちょびっとじゃあ、足らないでしょう。食べたいのなら、もっと集めてくるから。何でも用意するよ。何を食べたい?何なら、食べられそう?ほら、言ってみて」
「……どうせ、本当に食べたいものは、食べられませんし、いいです。」
「食べられないって?何、なにを食べたいの?…希少なものだったり、高価なものなのかもしれないけど、とりあえず言ってみてよ。僕は出来る限り頑張るし、そこから何か他に食べられるものも見つけられるかもしれない。」
「………善法寺先輩って、意外にしつこいんですね。そこまでいうなら、教えてもいいですけど、絶対に、無理ですよ。だって、俺が本当に食べたいのは、」
ぴたり、と初めて目が合う。
「あなたですよ、善法寺先輩。できることなら、今すぐそのふっくらした頬に噛り付いて、まん丸の目玉を取り出して口に含んで、舌の上で転がした後に、奥歯でゆっくりと、何度も何度も、噛み潰したい。ぐちょぐちょ、ぬめぬめとした感触を楽しみながら、何度も、なんども。それこそ、ペースト状になるまで。ああ、でも丸呑みもいいかもしれない。きっと、喉越し最高ですよ。ああ、あなたはとてもおいしそうだ」
人間を食物としてしか見られない主人公。見ていると、食べたくて食べたくてどうしょうもなくなるので、いつもは見ないようにしている。それ以外に食欲が湧かない。
「先輩って、人を食べたことありますか?俺は、ありますよ。仕方なかったんです。他に、食べるものがなかったのですから。母は、飢えた俺のために自らの身体を差し出してくれました。それは母の愛情でした。一度でも口にしたら、もう、虜ですよ。でも、普通は、食べたらダメじゃないですか。だから、我慢してるんですよ。とってもとっても、我慢してるんです。」

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