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つづきに前に書いた五は妄想で上級生対抗札取り合戦的な。
なんていうか主人公の性格が悪くなりましたごめんなさい。
なんていうか主人公の性格が悪くなりましたごめんなさい。
シュッ。ヒュッ。と矢羽根が鳴っている。
これは、我らが五はの矢羽根だ。今回組むことになった竹谷が、どこの矢羽根だ、と顔を顰めながら呟いた。
い つも明るい彼にはあまりないことに思えたけれど、これから四五六年混合札取り合戦が始まるんだ、少しばかり気が立っているのだろう。
『珍しく久々 知と鉢谷が組んだぞ!どうする、狙うか!?』
『面白そうだ、そこを狙おう!』
確かに、久々知と鉢谷が組むなんて珍しい。いつも鉢谷は不破 や竹谷と組んでいるのに。久々知だって、同じ組の尾浜とが多い。
でも実際のところ、いつも組むメンバーよりも、久々知と鉢谷の二人は相性がいいよ うに思う。これが三人一組やそれ以上のグループ戦になれば、また話は違うのだろうが、二人組なら、お互いにベストな相手だろう。ろ組でも五年全体では毎回 かなり上位に食い込み、頭の回転も速く機転が利く鉢谷と、六年の宿題もこなしてしまう実力派でトータルバランスの良い久々知。
ああ、中々に怖いペ アじゃないか。ゾクゾクしてくる。
『作戦変更、作戦変更、作戦変更!』
聞こえてくる矢羽根の音に、またも竹谷が顔を顰めた。矢羽根が鳴っ ているのはわかっても、竹谷が扱うものとは違うので意味がわからないことに焦りを感じながら、発生源を聴覚で捕らえようとしているみたいだ。
ちな みに、さっきのは五いの矢羽根だ。
発したのはうちの五はだろうけど。同じことを、三回ほど繰り返すのがうちの合図だった。
『標的変更、狐 と白、狐と白、各自立ち位置確認、情報求む!』
これは教員用。でも先生がこんなことを言うはずはないし、これも五は。それに教員用を多用するの は、我らが学級委員長。どうやら最終決定をなされたらしい。
狐は鉢谷のことで、白は久々知のことだ。聞くところによると、豆腐の色から来ているら しい。
あの二人かあ、元の作戦だと六はの食満先輩と善法寺先輩で面白そうだったんだけど、それもそれで楽しめそうだ。
『狐ならセオリー通 りに弱いとこから攻めていくだろう。白はいつも向かってくるものから捌いているはずだ。』
『てかあの二人ならそろばんペアが真っ先にけしかけるだ ろ。』
『よし便乗』
それぞれ違う矢羽根で交わされる会話。しかも、一人が一文喋る途中でも肝心なところは五はのものにしたりしているの で、五は以外には意味がわからいないだろう。
というか、前から思ってたけど潮江先輩のことそろばんってちょっとひどくね?一応先輩だよあの人。
『標 的が変わっただけで作戦は基本的に変更なし!しっかりやれよ!』
山田先生の矢羽根を真似られるのはあんただけだよ、学級委員長。
さあ、や ることも決まったことだし、あとは開始を待つだけだ!
「竹谷、今日はよろしく。一緒に頑張ろうな。」
「おう、もちろんだ!目指すは優 勝!」
「はは、久々知と鉢谷が組んだりしてて中々大変そうだけど、一生懸命やらせてもらうよ」
「お~まずはあの二人をなんとかしないとだ よなー」
ううん、と考え込む竹谷に、とりあえず近づいておいて隙を見て攻撃をけしかけたりするのはどうかな、とさりげなく提案してみる。おお、そ れいいかもな!と竹谷が頷いた。
よし、これでターゲットに近づいて機を窺うという作戦は成功だな。あとは、先輩やどこかのペアがあの二人に仕掛け るのを待って、そしたら五はで意思の疎通を図りながら確実に追い込む!
あの二人を追い込むなんて中々骨だろうなあ。でもまあ、今回は運良く七松先 輩と組めた奴もいるし、たった一組をその何倍もの人数で追い立てるんだ。できないはずがない!
ああ、楽しみだなあ。勝利を目指して組んだ二人なん だろうなあ、順当に行けば優勝、でなくともかなり終盤まで残るはずだろうけど、それが序盤のうちに『運悪く』他のペアに囲まれてしまい、あえなく失格。な んとも面白いストーリーじゃないか!それを、『故意に』発生させるだなんて、燃えない方がおかしい!ああ楽しみああゾクゾクする。
これは、我らが五はの矢羽根だ。今回組むことになった竹谷が、どこの矢羽根だ、と顔を顰めながら呟いた。
い つも明るい彼にはあまりないことに思えたけれど、これから四五六年混合札取り合戦が始まるんだ、少しばかり気が立っているのだろう。
『珍しく久々 知と鉢谷が組んだぞ!どうする、狙うか!?』
『面白そうだ、そこを狙おう!』
確かに、久々知と鉢谷が組むなんて珍しい。いつも鉢谷は不破 や竹谷と組んでいるのに。久々知だって、同じ組の尾浜とが多い。
でも実際のところ、いつも組むメンバーよりも、久々知と鉢谷の二人は相性がいいよ うに思う。これが三人一組やそれ以上のグループ戦になれば、また話は違うのだろうが、二人組なら、お互いにベストな相手だろう。ろ組でも五年全体では毎回 かなり上位に食い込み、頭の回転も速く機転が利く鉢谷と、六年の宿題もこなしてしまう実力派でトータルバランスの良い久々知。
ああ、中々に怖いペ アじゃないか。ゾクゾクしてくる。
『作戦変更、作戦変更、作戦変更!』
聞こえてくる矢羽根の音に、またも竹谷が顔を顰めた。矢羽根が鳴っ ているのはわかっても、竹谷が扱うものとは違うので意味がわからないことに焦りを感じながら、発生源を聴覚で捕らえようとしているみたいだ。
ちな みに、さっきのは五いの矢羽根だ。
発したのはうちの五はだろうけど。同じことを、三回ほど繰り返すのがうちの合図だった。
『標的変更、狐 と白、狐と白、各自立ち位置確認、情報求む!』
これは教員用。でも先生がこんなことを言うはずはないし、これも五は。それに教員用を多用するの は、我らが学級委員長。どうやら最終決定をなされたらしい。
狐は鉢谷のことで、白は久々知のことだ。聞くところによると、豆腐の色から来ているら しい。
あの二人かあ、元の作戦だと六はの食満先輩と善法寺先輩で面白そうだったんだけど、それもそれで楽しめそうだ。
『狐ならセオリー通 りに弱いとこから攻めていくだろう。白はいつも向かってくるものから捌いているはずだ。』
『てかあの二人ならそろばんペアが真っ先にけしかけるだ ろ。』
『よし便乗』
それぞれ違う矢羽根で交わされる会話。しかも、一人が一文喋る途中でも肝心なところは五はのものにしたりしているの で、五は以外には意味がわからいないだろう。
というか、前から思ってたけど潮江先輩のことそろばんってちょっとひどくね?一応先輩だよあの人。
『標 的が変わっただけで作戦は基本的に変更なし!しっかりやれよ!』
山田先生の矢羽根を真似られるのはあんただけだよ、学級委員長。
さあ、や ることも決まったことだし、あとは開始を待つだけだ!
「竹谷、今日はよろしく。一緒に頑張ろうな。」
「おう、もちろんだ!目指すは優 勝!」
「はは、久々知と鉢谷が組んだりしてて中々大変そうだけど、一生懸命やらせてもらうよ」
「お~まずはあの二人をなんとかしないとだ よなー」
ううん、と考え込む竹谷に、とりあえず近づいておいて隙を見て攻撃をけしかけたりするのはどうかな、とさりげなく提案してみる。おお、そ れいいかもな!と竹谷が頷いた。
よし、これでターゲットに近づいて機を窺うという作戦は成功だな。あとは、先輩やどこかのペアがあの二人に仕掛け るのを待って、そしたら五はで意思の疎通を図りながら確実に追い込む!
あの二人を追い込むなんて中々骨だろうなあ。でもまあ、今回は運良く七松先 輩と組めた奴もいるし、たった一組をその何倍もの人数で追い立てるんだ。できないはずがない!
ああ、楽しみだなあ。勝利を目指して組んだ二人なん だろうなあ、順当に行けば優勝、でなくともかなり終盤まで残るはずだろうけど、それが序盤のうちに『運悪く』他のペアに囲まれてしまい、あえなく失格。な んとも面白いストーリーじゃないか!それを、『故意に』発生させるだなんて、燃えない方がおかしい!ああ楽しみああゾクゾクする。
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